『うる星やつら』は、好色でどうしようもなく不運な高校生・諸星あたるの騒がしい日常を描く。彼の何気ない悩みは、鬼族が地球侵略を企てたことで、惑星規模の大災厄へと発展する。異星人たちが持ちかける条件は奇妙なもので、くじで選ばれた人間が、鬼族の首領の美しい娘ラムと一対一の鬼ごっこに勝てば、侵略を取りやめるというのだ。運悪くその候補に選ばれたあたるには、ラムの角をつかんで皆を救うまでに10日間しか残されていない。
あたるにとって、この試練は英雄的行為というより生き残りの問題である。彼を突き動かすのは、幼なじみの三宅しのぶからの結婚の約束だが、その動機も、ラムの異星の力と自分の凶運を埋め合わせるにはほとんど役に立たない。あたるはラムの不意を突くことには成功し、最初は誤って彼女のビキニの上をつかんでしまうものの、やがて目的を果たす。しかし、勝利はかえって事態を悪化させるだけだった。ラムはこの出来事を求婚と受け取り、あたるの家に押しかけて同居を始める。その結果、彼の生活は嫉妬、誤解、そして宇宙人のいたずらが絶えない連続騒動へと変わっていく。哀れな学生は、まとわりつく新たな同居人を振り切ろうとしながら、なおも望みの許嫁との仲直りを願い続けるが、どんな勝利もまた別の災厄コメディへと崩れ落ちる運命にあるように見える。