『THE NEW GATE』では、桐谷進也(シン)は死と隣り合わせの仮想現実ゲームにおける長き危機を、最後のボスであるオリジンを倒すことで終結させ、ようやくログアウトできるはずであった。だが実際には、かつて自分が知っていた世界を思わせる新たな現実へと投げ出される。そこは、ゲームの終了から五百年が経過した世界であった。彼の能力は失われておらず、ゲームのインターフェースもなお応答し、眼前に広がるこの世界が本来そのような形で存在するはずのないものであることを示す兆候がそろっている。
現実世界から切り離され、帰還の手段も見当たらないなか、シンはこの見知らぬ時代を進む道を探し始める。その探索のなかで出会うのが、ホテルの受付係であると同時に、シンのかつてのパーティーメンバーの一人であるシュニー・ライザーの弟子でもあるティエラ・ルーセントである。ティエラを通じて、シンはシュニーとの再会を目指しつつ、『THE NEW GATE』そのものの真相を解き明かすための手がかりを得る。そして、自分がなぜこの地へ送られたのか、この未来世界が何を隠しているのかを知っていく。ファンタジー冒険譚にゲーム世界の機構を織り交ぜた本作は、かつての勝利が形作った大地、なお残る絆、そして進むほどに深まっていく未解決の謎のなかを歩むシンの姿を描いている。