『ダンダダン』は、正反対の信念を持つ2人の高校生、綾瀬桃(モモ)と高倉健(オカルン)が、同じ悪夢へと巻き込まれていく物語である。桃は幽霊の存在を確信している一方で宇宙人の存在は笑い飛ばし、オカルンはUFOへの執着から軽く見られがちな少年である。冗談として始まった議論は、やがて両者の主張がともに現実であることの証明へと変わり、都市伝説、霊、地球外生命体が次々と日常生活に押し寄せ、彼らには安心して戻れる場所がなくなっていく。
桃とオカルンが奇妙な出来事を次々と生き延びるなかで、それぞれが不思議な力に目覚め、互いの長所に頼るようになる。『ダンダダン』の魅力は、超常的なアクションとコメディが、2人の緊張感とぎこちなさをはらんだ相性の悪いようで惹かれ合う関係にしっかり結びついている点にある。敵対的な存在が迫り続けることで、ささやかな日常のリズムを守ることは次第に難しくなっていき、作品は2人を取り巻く秘密の世界をさらに広げながら、それをばかばかしくも危険で、無視できないものとして描き出していく。