『ゆるキャン△』は、静かなソロキャンパーである志摩リンを中心に描かれる。リンは富士山の近くにテントを張り、休日には野外の穏やかな空気の中で自炊をしながら、冷えた夜空を楽しむことを好んでいる。そんな彼女の日常は、富士山を見に出かけたものの道に迷い、途中で眠ってしまい、最終的にリンのキャンプ場へ避難することになった、元気な少女・各務原なでしこと出会ったことで変化する。二人は焚き火を囲んでラーメンを分け合い、その夜遅くになでしこの姉が迎えに来た時には、両者ともすでに、また一緒にキャンプをする可能性を考えていた。
この最初の出会いを起点に、作品はテントやコンロ、美しい景観に引かれて集まった少女たちを、やわらかな筆致で描く群像へと広がっていく。リンとなでしこが友人や他のキャンパーたちと過ごす時間を重ねるにつれ、『ゆるキャン△』は短い外出を小さな冒険へと変え、天候、食事、準備、そして同行者がそれぞれの旅をいかに形作るかを示していく。本シリーズは、冬キャンプに挑む場面でも、週末の小旅行を計画する場面でも、あるいは屋外で長い一日を過ごした後に温かい食事を分かち合うだけの場面でも、静かなユーモア、実用的なキャンプの知識、そして歩みを緩める心地よさに焦点を当て続ける。物語全体を通して、『ゆるキャン△』は友情、自立、そして空の下でお気に入りの場所を見つける安らぎを讃えている。