『暁のヨナ』は、コウカ王国の世間知らずな王女ヨナを描く作品である。甘やかされ、何不自由ない生活の中で無垢に育った彼女だったが、裏切りによってそれまでの平穏は崩れ去る。宮殿の中で安全に守られ、苦労を知らずに育ったヨナは、襲撃を受けて王座を追われ、突然逃亡を強いられる。忠実な護衛ソン・ハクとともに、ヨナは自分の知らなかった危険の絶えない世界へ踏み出し、生き延びるには勇気が必要であることを知る。
コウカを旅するうちに、ヨナは自国の過酷な現実と、自らの運命を形づくる人々や力について自分がいかに何も知らなかったかを理解していく。宮殿から遠ざかるほど、自分が生きてきた世界と、人々が日々暮らす世界との隔たりは、より鮮明になる。王国を取り戻し、未来に結びつく古代の伝承の真相を突き止める決意を固めたヨナは、かつてのように守られるだけの少女のままでいるのではなく、一歩ずつ強くなっていく道を選ぶ。
その道中でヨナは、信頼は自ら築くものであり、友情は力の源となり得ること、そして安らぎが責任へと変わるときにこそ、しなやかな強さが鍛え上げられることを学んでいく。ソン・ハクを傍らに、彼女は自らの覚悟を試され、王国、未来、そして自分自身の理解を塗り替える旅に挑む。