『SK8 the Infinity』は、スケートボードを生活の中心に置く高校生・喜屋武暦を主人公とする作品である。舞台は、スケーターたちが互いに限界を競い合う、鉱山内で開催される危険な地下レース「S」。激しい敗北によって愛用のスケートボードを失い、腕まで折った暦は、愛する世界から身を引き、観客として見守ることを余儀なくされる。
そんな彼の前に現れたのが、転入生の馳河ランガである。彼は日本人の母とカナダ人の父を持つ、スケート経験ゼロの少年だが、金に困っていた。暦の上司からの使いで2人が「S」に向かったことをきっかけに、ランガはある賭けに巻き込まれ、コースへと送り込まれる。暦が謎めいた転校生であるランガのことを理解しようとする中で、彼には暦の知らない切り札があることを知る。それは、まったく予想外の形で勝利をもたらしうるものだった。
こうして『SK8 the Infinity』は、ライバル意識、直感、信頼がせめぎ合う疾走感あふれる世界を描き出す。そこでは危険が現実のものとして存在し、あらゆるレースが友情と競争の均衡を揺るがすのである。