パンどろぼうは、柴田ケイコの絵本を原作とする2026年のテレビアニメである。物語の中心となるのは、町じゅうのパン屋からパンを盗む、パンそのものであるパンどろぼうであり、ありふれた食べ物であるパンをいたずらっぽいコメディの原動力へと変えている。作品の前提はこの矛盾に根ざしており、盗人である主人公自身がパンで、その標的もまた町を満たすパン屋であるという点に特徴がある。この簡潔な設定がシリーズの個性を形づくり、その世界に絵本らしいトーンを与えている。
パンどろぼうを取り巻くレギュラーキャラクターには、にせパンどろぼう、なぞのフランスパン、パンやのおじさん、おにぎりぼうや、りんごかめん、さすらいラーメン、こぶた、スイーツおうじ、そしてナレーターがいる。アニメ化はシンエイ動画が手がけ、キョウゴク・タカヒコが監督、ヤマシロ・チエが監督補佐、モチヅキ・マリコがシリーズ構成、ミヤコ・マコがキャラクターデザインを担当した。アニメ版も、食欲に導かれてパン屋からパン屋へと渡り歩くパンどろぼうを描く、遊び心に満ちた町の物語という絵本の核となる発想を保っている。