『ノラガミ』は、自らを「デリバリーゴッド」と称し、社を建て、数百万人の信者を集め、やがて世界に記憶されることを夢見る下級神・夜トを中心に描く。彼は名を冠した社を持たないため、五円で雑多な仕事を請け負い、ささやかな善行を重ねれば神々の一員として認められるという望みにすがっている。しかし、そばにいる武器の相棒は、運のない神に仕えることに疲れ、やがて彼のもとを去ってしまう。
中学生の壱岐ひよりが交通事故から夜トを救い、その拍子に魂が緩んで肉体から抜け出せるようになったことで、すべてが変わる。ひよりは元の体に戻してほしいと夜トに迫るが、そのためには新たな相棒が必要だと知ると、しぶしぶ彼の相棒探しを手伝うことを承諾する。その決断によって、彼女は夜トの奇妙で危険な世界へと引き込まれ、予想以上に深く彼と結びついていく。
『ノラガミ』フランチャイズ全体では、この思いがけない絆が、夜ト、ひより、そして彼らに関わる人々を、神々、霊、人間界のあわいにある脆い均衡へと引き寄せていく。本シリーズは、夜トが認知を求めて戦い、ひよりが平穏な日常へ戻る方法を探し、彼らの周囲で結ばれる不安定な関係が、その均衡がいかに危ういものであるかを浮かび上がらせる、超常アクション、コメディ、ドラマを織り交ぜた作品である。