『フリップフラッパーズ』では、心穏やかな中学生・ココナが、活発なパピカに引っ張られて、〈ピュアイリュージョン〉と呼ばれる変転する次元へエージェントを送り込む組織〈フリップフラップ〉へと巻き込まれていく。そこでは風景が何の前触れもなく姿を変え、理屈がありえない形でねじ曲がり、新たな環境に入るたびに、少女たちは確信ではなく直感に頼らざるを得なくなる。
ココナとパピカが〈ピュアイリュージョン〉全域でクリスタルの欠片を探すなかで、奇妙な生き物やライバルのエージェント、そして絶えず彼女たちの覚悟を試す危険に次々と遭遇する。シュールな冒険の連続として始まった物語は、やがて信頼に基づく絆へと姿を変えていく。この不安定な世界を生き延びるには、混乱の中で互いの力を連携させ、相手を読み取ることを学ばなければならないのである。
ファンタジー、冒険、鮮烈なシュール表現を融合させた『フリップフラッパーズ』は、未知との対峙として一つ一つの旅を描きつつ、その感情の中心を、つながり、適応、そして慣れ親しんだものの先へ踏み出す勇気に置いている。