『DIABOLIK LOVERS』は、小森ユイを中心に描かれる作品である。平凡な日常を送っていた彼女は、自らの血を求め、彼女を支配下に置こうとする純血の吸血鬼・逆巻兄弟の世界へと引きずり込まれたことで、その生活を一変させられる。シリーズは、監禁、獲物に向けるような執着、陰鬱な儀式、そして周囲の者たちがユイに押しつけようとする危うい役割を軸としたゴシック・ロマンスとして展開し、彼女を取り巻く血族によって、かろうじて保たれていた日常は幾度も覆されていく。彼女を苛む奇妙な夢がやがてその意味を明かし始めるにつれ、ユイの運命は、彼女を自分のものにしようと争う吸血鬼たちと切り離せないものとなっていく。
その争いは、交通事故をきっかけとして、ユイが新たな四人の吸血鬼、すなわち無神兄弟のルキ、アズサ、コウ、ユーマと関わることで、さらに広がっていく。無神家の屋敷で彼らは、ユイこそ自分たちの「イヴ」であり、彼女の血が自分たちの中にいる「アダム」へと導き、その力によって世界を支配できるのだと告げる。そこへ逆巻兄弟も迫る中、ユイは対立する吸血鬼の家々、揺れ動く思惑、そして自らを野望の鍵とみなす者たちの策謀と飢え、支配によって形作られた運命の狭間に閉じ込められていく。