『ぶっちぎり?!』は、彼女を作ることだけを望み、ミナト会とシグマスクワッドという対立する不良グループの苛烈な勢力争いには関わらずにいたいと考える、一途高校の転校生・灯荒仁を中心に描かれる。運気は好転したかに見えた。クラス一の美少女で、自分に好意を寄せているようにも見える神まほろの隣の席になったからである。だが事態はすぐに複雑になる。まほろの過保護な兄は、好戦的なシグマスクワッドのリーダーである神摩利人であり、さらに幼なじみの浅観音真宝との再会によって、荒仁は真宝がすでに所属しているミナト会へと引き寄せられていく。
荒仁の不運は、古い伝承に登場する「本気人」と呼ばれる魔人・千夜を偶然目覚めさせたことで、いっそう深まる。千夜は、たとえその夢が童貞を捨てたいという願いにすぎなくとも、荒仁の熱烈な渇望を気に入り、彼に肩入れする。本来の荒仁なら喧嘩から真っ先に逃げ出すところだが、千夜から力を借りることで、摩利人のような相手とも渡り合えるようになる。その突然の強さは両陣営の注目を集め、どちらも彼を取り込もうとするが、そこへ第三のグループまで参戦したことで縄張り争いはさらに激化する。敵対する勢力、昔からのつながり、そして望みもしなかった力の狭間に立たされた荒仁は、もはや騒動への関与を避けきれなくなっていく。